観戦記 12月25日(日)予選

日本一を決める全日本総合開幕!

今年 1 年を締めくくる全日本総合が開幕した。各所属大会が開催され、日本代表選手たちも参戦して行われるのは 3 年ぶりとなる。名実共に日本一決定する本大会は、バドミントンファンを熱くさせること間違いなしである。

新しい世代のフレッシュな顔ぶれ、それを迎え撃つベテラン勢とそれぞれの思いが交錯する中、予選 85 試合(棄権 2 試合含む)が行われた。

男子シングルス

最も競争率が高かった男子シングルス。A代表ながら予選からの出場となった渡邉航貴(BIPROGY)は、予選 1 回戦の第 1 ゲームこそ落としてしまったが、その後は持ち前の軽快なプレーを見せ、無事に予選 2 試合を勝ち抜いて本戦出場を決めた。

NTT 東日本のルーキー武井凜生は、正当派ラリーから強打を打ち込むスタイルで見事単複共に本戦出場権を手中にした。

なお、実績あるベテランの坂井一将(金沢学院クラブ)は若手に立ちはだかる壁としての活躍が期待されたが、棄権により試合を行うことなく今年の総合を終えた。

女子シングルス

全国中学校で 2 年生女王となった浅野真央(青森山田中学校 2 年)は予選 1 回戦をファイナルゲームで内山真希(北翔大学)を破るも、2 回戦で二村ひとみ(丸杉)にファイナルゲームで敗れ、本種目唯一の中学生の挑戦が終わった。

男子ダブルス

この 1 年の主戦場は混合ダブルスとしつつもランキングサーキット 3 位と実力ある山下恭平(NTT 東日本)/緑川大輝(早稲田大学)は、懐の深いタッチと自在な配球で相手を翻弄し、危なげなく予選を通過した。

名門・ふたば未来学園高校のエースペアである齋藤駿/岩野滉也は、確実にシャトルを沈めるラリーで大学生ペアを破ると、勢いそのままにコートを駆けながらの粘り強い攻守で社会人ペアを下し、嬉しい本戦出場をつかみ取った。

女子ダブルス

昨年の総合決勝で対戦相手として戦い、今年は新たにペアを組む保原彩夏(ヨネックス)/鈴木陽向(NTT 東日本)は、素早いタッチと巧みな攻守のスイッチで相手を置き去りし、順調な試合運びで本戦行きを決めた。

格上を破って本戦切符を掴んだのは桶田彩乃/種岡遥(Cheerful 鳥取)だ。思い切りの良さを発揮しながらも要所では丁寧なプレーが光り、川島美南/齋藤夏(ACT SAIKYO)をファイナルゲームの末に撃破した。

混合ダブルス

世界ランキング 15 位ながら国内での出場がないため、予選から出場となった金子祐樹/松友美佐紀(BIPROGY)が、武石優斗/武石佳織(JR 北海道)を危なげない展開で下し、本戦にコマを進めた。

なお、本戦第 1 シードの渡辺勇大/東野有紗(BIPROGY)は、渡辺の体調不良のため棄権が発表された。

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