観戦記 大会を終えて

2022年12月25日(日)~12月30日(金)の令和4年度 第76回全日本総合バドミントン選手権大会が無事に終了した。

コロナ禍3年目の開催、決勝最終日には2,000名、6日間で9,300名が会場につめかけ、熱戦に拍手が送られた。今年は所属大会がすべて開催され、昨年参加が叶わなかったA代表もエントリーし、試合後には、お互いの健闘を称えて握手もできるようになった。A代表3組の棄権があったのは残念ではあったが、ワールドツアーを1年間戦い抜くことの大変さ、過酷さを再認識させられた。

結果は、過去に優勝経験のある桃田賢斗(NTT東日本)、山口茜(再春館製薬所)、福島由紀/廣田彩花(丸杉)と決勝4度目の保木卓朗/小林優吾(トナミ運輸)、新しいペアリングの金子祐樹/松友美佐紀(BIPROGY)が優勝した。

年々、競技レベルの向上を感じられるが、次世代のスターの出現が待たれる。今回のファイナリストは5~10年ほど前から出場・活躍している。その世界トップで戦うスターたちが全日本総合で日本代表に挑んでいたのは10代だった。若いうちに全日本総合独特の緊張感やA代表との試合・練習を経験することは大きな糧、成長の起爆剤になるが、なかなかその機会が提供できていないように感じられた。次世代の選手たちの奮起を待つだけでなく、協会と各連盟、所属チームが連携を高め、オールジャパンの育成を考えていく必要がある。来年の年末、さらに高いレベルのプレー、次世代の活躍が見られることを期待したい。

結びに、無事に大会を終えることができ、選手・チームスタッフ・運営スタッフ・メディアの皆さまのご理解とご協力によるものであると改めて感謝したい。

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